近現代
チュラロンコーン大王(ラーマ5世)の近代化改革と奴隷制廃止
🇹🇭タイ
1868年から1910年まで在位したラーマ5世(チュラロンコーン)は、欧米列強がインドシナとビルマを植民地化するなかで、シャム(タイ)の独立を保つために大規模な近代化改革(チャクリー改革)を進めた。中央集権的な行政機構と省庁制を整え、近代的な軍隊・司法・教育・郵便・鉄道を導入し、財政や徴税を改革した。社会面では段階的に賦役(労役奉仕)と奴隷制の廃止を進め、1905年の奴隷廃止法によって奴隷制を最終的に撤廃した。これらの改革と巧みな外交により、タイは東南アジアで唯一植民地化を免れた国家として近代国家へ移行し、ラーマ5世は「タイ近代化の父」として今日まで深い敬愛を集めている。