古代
乳香交易(にゅうこうこうえき)
別名: 香料の道・乳香の道・Incense Route・香料交易
関連国・地域: YE, OM, SA
古代、アラビア半島南部(現在のイエメン・オマーン)や「アフリカの角」で採れる乳香・没薬などの香料を、地中海世界へと運んだ交易とその隊商路。乳香・没薬は神殿の祭祀や薫香、医薬、化粧などに珍重され、古代エジプト・メソポタミア・ギリシア・ローマで莫大な需要があった。この交易はサバアやヒムヤルなど南アラビア諸王国、および中継地を押さえたナバテア王国(ペトラ)に富をもたらした。ローマの博物学者プリニウスもその繁栄を記録している。やがて海路の発達やキリスト教普及に伴う薫香需要の変化により、陸路の隊商交易は衰退していった。