近現代
富国強兵
別名: 富国強兵政策
関連国・地域: JP
明治政府が推進した「国を豊かにし、軍事力を強化する」という国家政策スローガン。1868年の明治維新後、欧米列強の植民地化を防ぎ日本を近代国家として確立するために採用された。殖産興業(官営工場設立・鉄道建設・技術者招聘)と徴兵令(1873年・国民皆兵制)の二本柱で推進された。日清戦争(1894〜95年)・日露戦争(1904〜05年)での勝利でこの政策の「成果」が現れたが、その後の軍国主義化・対外膨張政策への道も開いた。言葉自体は中国の戦国時代の思想にさかのぼり、幕末には横井小楠が『国是三論』(1860年)で富国・強兵を藩政改革の柱として説いていた。富岡製糸場(1872年)のような官営工場は1880年代以降に民間へ払い下げられ、三井・三菱などの財閥が成長する土台ともなった。