近現代
産業革命
別名: Industrial Revolution
関連国・地域: GB
18世紀後半のイギリスで始まり、手工業から機械制大工場による生産へと移行した一連の技術的・社会的変革。綿工業ではハーグリーヴズのジェニー紡績機、アークライトの水力紡績機、クロンプトンのミュール紡績機などの発明が相次ぎ、ジェームズ・ワットが改良した蒸気機関が動力源として普及したことで生産力が飛躍的に高まった。コークスを用いた製鉄法による鉄の大量供給や、1825年のストックトン・ダーリントン鉄道の開通に象徴される鉄道・蒸気船の発達は、原料と製品の輸送を一変させた。イギリスで先行した背景としては、囲い込みの進展にともなう農業の変化と労働力の供給、広大な海外市場と植民地、豊富な石炭・鉄鉱石の存在などが挙げられる。結果として都市化が急速に進み、工場労働者からなる労働者階級が形成される一方、長時間労働や児童労働、都市のスラム化といった問題が生じ、労働運動や社会主義思想が広がった。19世紀にはベルギー・フランス・ドイツ・アメリカへ、さらに明治期の日本へも波及し、「世界の工場」と呼ばれたイギリスを中心とする近代世界経済の枠組みを形づくった。