古代
忉利天
別名: とうりてん・三十三天・Trāyastriṃśa・タービリサ天
関連国・地域: IN, JP, CN
仏教宇宙観における三界(欲界・色界・無色界)のうち、欲界の第二天。須弥山(しゅみせん)の頂上に位置し、帝釈天(インドラ)を主神として三十三の天宮が広がるとされる。「忉利(とうり)」はサンスクリット語「Trāyastriṃśa」の音写で「三十三」を意味し、中央の帝釈天宮を囲むように四方に八つずつ計三十二の天宮が配置されることから「三十三天」とも呼ばれる。仏教では、人間界の上に位置する天上界の中でも人間との縁が深い世界とされ、釈迦が亡き母・摩耶夫人に説法するために忉利天に昇ったという伝説が有名。この説法の場面は仏教彫刻・絵画の重要なテーマとなっている。日本では奈良・東大寺の法華堂(三月堂)に安置される日光菩薩・月光菩薩立像が忉利天の文脈で語られる。