世界の宗教に戻る
特集コレクション

仏教

悟りと慈悲への道

紀元前5世紀頃の古代インドでガウタマ・シッダールタ(釈迦)が開いた宗教。輪廻からの解脱を目指す普遍的な教えは、アジア全域へと伝播し、各国の文化・思想の根幹を形成しました。

🪷 仏教の階層構造

1仏(如来)Tathagata / Buddha

完全な悟り(成仏)を開いた最高位の存在。一切の煩悩を滅し、あらゆる衆生を救済する力を持つ。

釈迦如来大日如来阿弥陀如来薬師如来毘盧遮那如来
2菩薩(ぼさつ)Bodhisattva

悟りを求めつつ衆生の救済を優先する慈悲の存在。仏になる資格を持ちながら現世に留まる。

観音菩薩文殊菩薩普賢菩薩地蔵菩薩弥勒菩薩
3明王(みょうおう)Vidyaraja

如来の慈悲が変化した忿怒の姿。煩悩や悪魔を調伏し、衆生を教化する強力な守護者。

不動明王愛染明王孔雀明王大威徳明王
4天部(てんぶ)Deva

古代インドの神々が仏法に帰依した護法の存在。仏・菩薩を守護し、人間界と神界の橋渡しをする。

梵天帝釈天四天王弁才天大黒天吉祥天
5諸尊・羅漢・その他Arhat / Others

悟りを開いた修行僧(阿羅漢)や、龍神・夜叉・鬼子母神など多様な聖なる存在。

十六羅漢龍王伽藍神

▲ 上位ほど格が高い

👤 関連人物 (6名)

開祖・布教者

📖 関連用語

📍 関連する場所 (10件)

九山八海
仏教宇宙観における須弥山を中心とした独特の地理構造。中央の須弥山を九つの金色の山脈と八つの大海が同心円状に取り囲み、四大部州の民が住む大陸とともに、一つの完全で...
🏷️ 世界
三千大千世界
仏教用語。宇宙についての単位ともいえるもので、大千世界の別称。全宇宙は無数の三千大千世界からなるとする。仏教では、須彌山(しゅみせん)を中軸に、日・月・四大州・...
🏷️ 世界
四大王衆天
仏教宇宙観における欲界天の最初の層。四大天王(持国天・増長天・広目天・多聞天)が四方を厳密に守護する重要な場所として位置付けられている。修羅道との境界に位置し、...
🏷️ 世界
須弥山
古代インドの世界観が仏教に取り入れられたもので、世界の中心にそびえるという高山。この山を中心に七重に山が取り巻き、山と山との間に七つの海があり、いちばん外側の海...
🏷️
デーヴァローカ
インド神話・仏教宇宙観において、デーヴァ(神々)が統治する領域として位置付けられている。天界・天上界・天道・天上世界と訳され、人間界より上位の階層にあり、善行に...
忉利天
仏教の世界観において、欲界における六欲天の第2の天である。仏教においては一般に須弥山の頂上にあるとされ、帝釈天をはじめ、33の天部や神々が住むとされる。また、伝...
🏷️ 世界
兜率天
仏教の世界観における天界の一つであり、三界のうちの欲界における六欲天の第4の天である。兜率天には内院と外院があり、内院は将来仏となるべき菩薩が住む所とされ、現在...
🏷️ 世界
ブッダガヤ
仏教における最大の聖地(八大聖地の一つ)。紀元前5世紀、苦行を捨てたガウタマ・シッダールタ(釈迦)がこの地にあった菩提樹の下で瞑想に入り、ついに悟りを開いて「ブ...
インド (緯度: 24.7, 経度: 84.99)
夜摩天
仏教の世界観における欲界・六欲天の第3の天である。耶摩天とも記され、焔天、炎天、夜摩とも呼ばれる。夜摩天の名前の由来は、立世阿毘曇論によると「日夜時節分分度時に...
🏷️ 世界
六道
仏教において、衆生がその業の結果として輪廻転生する6種の世界(あるいは境涯)のこと。六道には下記の6つがある・天道(てんどう、天上道、天界道とも)・人間道(にん...
🏷️ 世界

📰 関連記事 (3件)

特集年表 (15件)

紀元前563年頃

ガウタマ・シッダールタの誕生と仏教の成立

釈迦(ガウタマ・シッダールタ)がインドのルンビニで生まれ、菩提樹の下で悟りを開いて仏教を開いた。四諦・八正道を説き、カースト制度を否定する平等思想は民衆に広まっ...

B.C.483頃

釈迦の大般涅槃と初期仏教教団の拡大

ガウタマ・シッダールタ(釈迦)が約80歳でクシナガラにて大般涅槃(入滅)した。弟子たちは第一結集(ラージャグリハ)で教えを集成し、仏教教団(サンガ)が組織化され...

紀元前4世紀〜

マウリヤ朝支配下のベンガル地方

現在のバングラデシュ一帯はガンガーリダイと呼ばれ、アレクサンドロス東征時にも強大な軍事国家として記録された。紀元前4世紀末からマウリヤ朝の版図に組み込まれ、アシ...

紀元前268年頃

マウリヤ朝アショーカ王の統治

チャンドラグプタが創始したマウリヤ朝(紀元前322〜185年)はインド亜大陸をほぼ統一した最初の帝国。3代王アショーカは激烈なカリンガ戦争の惨禍に心を痛め仏教に...

後漢時代 67年頃

仏教の中国伝来と白馬寺創建

インドで誕生しシルクロードを経て西域に広まっていた大乗仏教が、後漢の明帝の時代に中国へ公式に伝来したとされる。夢で金色の神人を見た明帝が西域へ使者を遣わし、迦葉...

1〜3世紀

クシャーナ朝とガンダーラ美術の隆盛

中央アジアからインド北西部を支配したクシャーナ朝のもとで、現アフガニスタン東部のガンダーラ地方はヘレニズムと仏教が融合する美術文化の中心となった。バーミヤンやハ...

427年

ナーランダー大学の創設 ― 世界最古の総合大学

グプタ朝期にビハール州ナーランダーに創設されたナーランダー大学は、最盛期には世界各地から1万人以上の学僧が集まった人類最古の総合大学とされる。仏教哲学・論理学・...

5世紀後半

アジャンター石窟寺院の全盛期

インド西部のデカン高原にある渓谷の断崖に掘削された巨大な仏教石窟寺院群。紀元前2世紀頃から初期の石窟が造られ始めたが、グプタ朝およびヴァーカータカ朝期の5世紀後...

538年頃

仏教の伝来

百済からの使者により仏教が公式に日本に伝来し、日本の宗教・文化に計り知れない影響を与える転機となった(552年説もあり)。仏像・経典が朝廷に献上され、蘇我氏らの...

593年

聖徳太子、摂政に就く

推古天皇の統治下で聖徳太子が摂政となり、中央集権的な国家体制を急速に構築。十七条憲法の制定・冠位十二階の官制導入・遣隋使派遣などを実施し、律令体制と仏教文化を基...

668年

新羅による朝鮮半島統一

新羅は唐と連合して660年に百済を、668年に高句麗を滅ぼし、朝鮮半島を初めて統一した(統一新羅)。その後、唐との戦争(羅唐戦争)に勝利して半島の自立を守った。...

8世紀半ば

パーラ朝の成立と仏教文化の黄金期

戦乱の続くベンガル諸侯が協議のうえゴーパーラを王に選び、仏教を篤く保護したパーラ朝が成立した。ヴィクラマシーラ・ソーマプラなど大僧院が栄え、チベットや東南アジア...

800年

ボロブドゥール仏塔の建設(シャイレンドラ朝)

8〜9世紀、ジャワ島中部のシャイレンドラ朝のもとで世界最大級の仏教遺跡・ボロブドゥールが建設された(750〜850年頃完成)。世界最大の仏塔として1991年にU...

918年

高麗王朝の建国

王建は918年に高麗を建国し、936年に後三国(後百済・後高句麗・新羅)を統一した。高麗は仏教を国教とし、世界最古の金属活字(13世紀)や高麗大蔵経(仏教経典の...

1238年

スコータイ王国の建国 ― タイ族最初の独立国家

1238年頃、タイ族(シャム人)のシー・インタラティットがクメール帝国の支配から独立し、スコータイ王国を建国した。第3代王ラームカムヘーン(在位1279〜129...

← 特集一覧に戻る⚠️ 内容の誤りを報告する