近現代1890年 〜 1969年

ホー・チ・ミンほーちみん

別名: 胡志明・グエン・アイ・クオック・阮愛国・グエン・タト・タイン・Hồ Chí Minh・Ho Chi Minh

ベトナム民主共和国の初代主席(在任1945〜1969年)で、ベトナムの独立運動を主導した政治家。1890年5月19日、フランス保護領時代の中部ゲアン省の儒学者の家に、グエン・シン・クンとして生まれた。1911年にフランス船の見習いコックとして出国し、以後30年にわたり欧米や中国を渡り歩く。第一次世界大戦後のパリでは、1919年のパリ講和会議に植民地住民の権利拡大を求める請願書を「グエン・アイ・クオック(阮愛国)」の名で提出し、1920年にはフランス共産党の創設に参加した。1923年にモスクワへ渡り、コミンテルンの活動家として1924年から広州で活動、1930年には香港でベトナム共産党(同年インドシナ共産党に改称)の結成をまとめた。1941年に30年ぶりに帰国して中越国境地帯でベトナム独立同盟会(ベトミン)を組織し、このころ「ホー・チ・ミン(胡志明)」の名を用いるようになった。日本の降伏後の八月革命を経て、1945年9月2日にハノイのバーディン広場でベトナム民主共和国の独立を宣言し、主席に就任する。フランスとの交渉が決裂すると第一次インドシナ戦争を指導し、1954年のディエンビエンフーの戦いとジュネーブ協定によって北緯17度線以北の統治を確立した。その後は南北分断下で北ベトナムを率い、ベトナム戦争のさなかの1969年9月2日にハノイで死去した。1976年、統一後のサイゴンは彼の名をとってホーチミン市と改称された。質素な生活と「ホーおじさん(バック・ホー)」の呼称で知られる。

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