近現代
ラ・ビオレンシア
別名: La Violencia・暴力の時代
関連国・地域: CO
1940年代後半から1950年代にかけてコロンビアで続いた、自由党と保守党の支持者による大規模な政治的暴力の時代を指す呼称。19世紀の千日戦争以来くすぶっていた二大政党の対立は、1946年の政権交代前後から地方で衝突を繰り返すようになり、1948年4月9日に自由党の指導者ホルヘ・エリエセル・ガイタンが暗殺されて首都で暴動(ボゴタソ)が起きると、暴力は全国の農村へ一気に拡大した。争いは正規の戦闘というより、村落単位での襲撃・報復・土地の収奪という形をとり、多くの農民が住み慣れた土地を離れた。犠牲者は約20万人と見積もられることが多い。1953年のロハス・ピニーリャ将軍による軍事政権はいったん武装解除を進めたが沈静化には至らず、1958年に両党が大統領職と官職を交互に分け合う「国民戦線」体制を発足させたことで、党派対立を軸とする暴力はようやく収束に向かった。もっとも武装解除に応じなかった農民自衛組織の一部は残存し、1960年代のゲリラ組織の形成につながったため、ラ・ビオレンシアはその後の内戦の前史としても位置づけられている。