近世

ルネサンス

別名: Renaissance・文芸復興・ルネッサンス

関連国・地域: IT, FR, DE, GB

14世紀のイタリアに始まり、16世紀にかけてヨーロッパ各地に広がった文化・芸術・学問の革新運動。名称はフランス語で「再生」を意味し、時代を指す概念としては19世紀の歴史家ミシュレやブルクハルト(『イタリアにおけるルネサンスの文化』1860年)によって定着した。ペトラルカらの人文主義者(ヒューマニスト)が古代ギリシャ・ローマの写本を収集・校訂して古典を再評価し、神学中心の学問に対して人間そのものを探究する学芸(フマニタス)が重んじられた。1453年のビザンツ帝国滅亡前後にイタリアへ移ったギリシア語学者たちが古典の伝来を後押しし、フィレンツェのメディチ家をはじめとする都市の富裕層や教皇・君主の庇護(パトロネージ)が芸術家の活動を支えた。美術では線遠近法や解剖学的な人体表現が確立され、ブルネレスキ、マサッチョに続いてレオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロが活躍し、中心はフィレンツェからローマ・ヴェネツィアへ移った。アルプス以北ではファン・エイクやデューラー、聖書研究に取り組んだエラスムスらによる北方ルネサンスが展開し、15世紀半ばのグーテンベルクによる活版印刷術が思想と古典の普及を加速させた。ルネサンスは宗教改革・大航海時代・科学革命と時期的に重なり、近世ヨーロッパの形成に大きく関わったが、近年の研究では中世との断絶を強調しすぎることへの見直しも進み、カロリング朝や12世紀の古典復興との連続性が指摘されている。

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