近現代
シンジャルのヤジディ人虐殺(ISによるジェノサイド)
🇮🇶イラク・メソポタミア
2014年8月、イスラム国(IS/ISIL/ダーイシュ)がイラク北部シンジャル地域を制圧し、クルド人系少数民族・ヤジディ教徒に対して組織的虐殺・奴隷化を実行した事件。IS は「悪魔崇拝者」と断じて男性約5,000人を集団処刑し、女性・少女約6,800人を拉致して「サバーヤー(戦利品の奴隷)」として売買、性的奴隷として繰り返し強姦した。逃げ延びた数万人がシンジャル山地に避難し、水と食料が尽きる中で米軍とクルド軍(ペシュメルガ、YPG/PKK)の救援作戦が行われた。国連人権理事会は2016年にこれを「継続中のジェノサイド」と認定。2021年にはドイツのフランクフルト高裁がIS戦闘員を世界で初めてヤジディ人虐殺のジェノサイド罪で有罪とした。活動家ナディア・ムラドは拉致から脱出後に国際社会へ告発を続け、2018年にノーベル平和賞を受賞した。