近現代

スターリンの民族強制移住 ― チェチェン・クリミアタタール等の一斉追放

🇷🇺ロシア

第二次世界大戦中、スターリン政権が「ナチスへの協力の疑い」などを名目に、ソ連国内の複数の少数民族を民族ごと中央アジア・シベリアへ強制移住(スペツペレセレニエ)させた事件群。主な対象は、ヴォルガ・ドイツ人(1941、約44万人)、カルムイク人(1943、約9万人)、チェチェン人・イングーシ人(1944年2月「レンティル作戦」、49万人を貨車で輸送)、バルカル人(1944、約4万人)、クリミア・タタール人(1944年5月、約19万人)、メスヘティア・トルコ人(1944、約9万人)。真冬の貨車輸送と行き先での極寒・飢餓で多数が死亡し、チェチェン人の犠牲は人口の約25%、クリミア・タタール人は約46%と推定される。帰還が許されたのは1956年のフルシチョフ秘密報告以降で、チェチェンは独立運動の遠因を、クリミア・タタールは2014年のロシアによる併合問題の遠因をそれぞれこの民族記憶に持つ。2004年に欧州議会はクリミア・タタール人追放をジェノサイドと認定した。

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