古代🏛️ 神話
オルフェウス
別名: オルフェウス・おるふぇうす
ギリシャ神話の伝説的な詩人・音楽家で、竪琴(リュラ)の名手。トラキアの出身とされ、ムーサ(詩神)の一人カリオペの子と伝えられる。その音楽は人間だけでなく野獣や木々、岩までも魅了したという。アルゴー船の遠征に加わり、歌でセイレーンの誘惑から船員を守ったとされる。最も有名なのは妻エウリュディケをめぐる物語で、毒蛇に噛まれて死んだ妻を取り戻すため冥界へ下り、冥王ハデスを音楽で感動させて連れ帰る許しを得たが、「地上に出るまで振り返ってはならない」という条件を破ったために永遠に妻を失った。古代ギリシャでは、オルフェウスを開祖とする密儀宗教「オルペウス教」が魂の輪廻と浄化を説いた。この神話は後世の芸術に大きな影響を与え、モンテヴェルディの『オルフェオ』(1607年)をはじめ初期オペラの主要な題材となった。