中世
リチャード1世のキプロス征服とリュジニャン朝の成立
🇨🇾キプロス
第3回十字軍に向かうイングランド王リチャード1世(獅子心王)の船団が嵐でキプロス沿岸に漂着し、島を支配していたビザンツ帝国の反乱者イサキオス・コムネノスとの対立から、1191年5月にリチャードが島を制圧した。リチャードはキプロスをテンプル騎士団に売却したが、騎士団は現地の反発を抑えきれずに手放し、1192年にエルサレム王位を失っていたギー・ド・リュジニャンに譲られた。こうして成立したリュジニャン朝キプロス王国は、十字軍国家の後退後も約300年続き、アッコン陥落(1291年)以降は東地中海における西欧勢力の拠点となった。首都ニコシアやファマグスタは東西交易で栄え、ゴシック様式の大聖堂が建てられた。王国は1489年にヴェネツィア共和国の直接統治下に入る。