古代
共和制
別名: リパブリック
関連国・地域: FR, US
君主を置かず、国家元首を含む統治者が世襲によらずに選出される政治体制。語源はラテン語の res publica(公共のもの)にさかのぼる。典型例とされる古代ローマ共和政(前509年頃〜前27年)では、任期1年の執政官(コンスル)、元老院、民会が権力を分有し、一人の支配者への権力集中を防ぐ仕組みがとられた。中世末期から近世にかけてはヴェネツィアやフィレンツェなどイタリアの都市共和国、スペインから独立したネーデルラント連邦共和国が実例となり、マキァヴェッリらの著作を通じて公共の利益と市民の徳を重んじる共和主義の思想が受け継がれた。アメリカ独立(1776年)とフランス革命(1792年の第一共和政成立)を経て共和制は近代国家の主要な政体となり、19世紀のラテンアメリカ諸国の独立、清朝に代わる中華民国の成立(1912年)、第一次世界大戦後のドイツ・オーストリアなど帝政の崩壊を通じて各地に広がった。主権在民・法の支配・権力分立を基本原則とすることが多いが、共和制であることは必ずしも民主的であることを意味せず、選挙による政権交代を欠く国家が共和国を称する例もある。逆にイギリスや日本のように君主を戴きながら民主的な立憲体制をとる立憲君主制の国もあり、共和制と民主主義は区別される概念である。