近現代

尊王攘夷

別名: 尊皇攘夷・攘夷思想

関連国・地域: JP

幕末の政治思想・運動スローガン。「尊王」は天皇を尊び政治権威を朝廷に戻すこと、「攘夷」は外国勢力(夷狄)を排除することを意味する。江戸後期の水戸学(藤田東湖ら)に起源を持ち、ペリー来航(1853年)後の開国・不平等条約締結を機に倒幕・反外国勢力を訴える運動として過激化した。長州藩を中心に外国船への砲撃事件(1863年)も起きた。しかし攘夷の非現実性を認識した多くの志士が「倒幕=尊王」に転換し、薩長同盟を通じた倒幕・明治維新の推進力となった。もともと水戸学の尊王論は幕府を否定するものではなく、朝廷を尊ぶ幕府のもとで国をまとめるという考えだった。「尊王攘夷」の語は、藤田東湖が起草した『弘道館記』(1838年)によって広く知られるようになった。1863年の薩英戦争と、長州の外国船砲撃に対する1864年の四国艦隊下関砲撃事件で欧米の軍事力を思い知った薩摩・長州は、以後、外国の技術を積極的に取り入れる方向へ転じた。

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