近現代
スエズ危機 ― ナセルによる運河国有化と第二次中東戦争
🇪🇬エジプト
1952年の革命でエジプト共和国を樹立したナセル大統領は、1956年7月にスエズ運河の国有化を宣言した。アメリカがアスワンダムへの融資を拒否したことへの対抗措置だった。これに反発したイギリス・フランス・イスラエルが同年10〜11月に軍事攻撃(スエズ戦争)を行ったが、アメリカとソ連が圧力をかけて撤退させた。この事件はイギリス・フランスの帝国主義的影響力の終焉とアラブ・ナショナリズムの台頭を示す歴史的転換点となった。ナセルはアラブ世界の英雄となり、「非同盟運動」の指導者の一人として第三世界の結集を促した。