古代
ナバテア王国とペトラの繁栄
🇯🇴ヨルダン
現在のヨルダン南部を中心に、アラブ系の遊牧民に起源をもつナバテア人が築いた王国が最盛期を迎えた。都ペトラは切り立った岩山を刻んで造られた都市で、エル・ハズネなど岩壁を彫り抜いた壮大な建造物や、水路・貯水槽を駆使した高度な水利技術で知られる。ナバテア人は南アラビアから地中海世界へ乳香・没薬などの香料を運ぶ隊商路の要衝を押さえて富を築き、アレタス4世(在位紀元前9年〜紀元後40年)の治世に王国は繁栄の頂点に達した。彼らが用いたナバテア文字は、のちのアラビア文字の源流の一つとされる。106年、ローマ皇帝トラヤヌスによって王国は併合され、属州アラビアが置かれた。ペトラは1985年に世界遺産に登録されている。