中世995年 〜 1030年

オーラヴ2世おーらう゛にせい

別名: オーラヴ・ハラルドソン・聖オーラヴ・Olav II Haraldsson・Olaf the Holy

ノルウェー王(在位1015〜1028年)で、後に守護聖人とされた人物。995年頃、東ノルウェーの小王家に生まれ、少年期からヴァイキングの遠征に加わり、イングランドやフランス沿岸で戦った。伝承ではノルマンディーのルーアンで1014年頃に洗礼を受けたとされる。1015年にノルウェーへ帰り、翌1016年のネシャルの海戦で対立勢力を破って王権を確立した。治世では地方の首長層を抑えて王権の一元化を進めるとともに、司教や宣教師をイングランドから招いてキリスト教の布教と教会制度の整備に力を注ぎ、キリスト教を前提とする法をアルシングならぬ地方の集会(シング)で承認させていった。強引な統治は有力者の反発を招き、デンマーク王クヌート大王が北海帝国の拡大を図って介入すると、1028年に国を追われてキエフ・ルーシのヤロスラフ賢公のもとへ亡命した。1030年に兵を率いて帰国したが、7月29日のスティクレスタッドの戦いで農民・首長連合軍に敗れて戦死した。死後まもなく墓所での奇跡が伝えられ、1031年に司教グリムケルによって聖人とされた。埋葬地ニーダロス(現トロンハイム)は北欧最大の巡礼地となり、後にニーダロス大聖堂が建てられた。中世を通じて「ノルウェーの永遠の王(Rex Perpetuus Norvegiae)」と呼ばれ、命日の7月29日は聖オーラヴの祝日として現在も記念されている。

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