中世
スティクレスタッドの戦いとオーラヴ2世の戦死
🇳🇴ノルウェー
1030年7月29日、ノルウェー中部トロンデラーグのスティクレスタッドで、王位の奪回を目指すオーラヴ2世(オーラヴ・ハラルドソン)の軍と、デンマーク王クヌート大王を支持する在地有力者・農民の連合軍が戦った。オーラヴ2世は1028年にクヌートの侵攻を受けて国を追われ、キエフ・ルーシのヤロスラフ賢公のもとに亡命していたが、1030年に兵を集めて帰国し、この戦いで敗れて戦死した。オーラヴはキリスト教の布教と教会組織の整備を強く推し進めた王であり、その死後まもなく墓所での奇跡が語られて聖人とみなされ、1031年に司教グリムケルによって聖列に加えられた。埋葬地ニーダロス(現トロンハイム)は北欧最大の巡礼地となり、敗戦であったこの戦いは、結果としてノルウェーのキリスト教化を決定づける転機として記憶されることになった。クヌートによる支配は長くは続かず、1035年にはオーラヴの子マグヌス1世が王位に迎えられた。