近現代
タスマニア・アボリジニの絶滅(「黒い戦争」)
🇦🇺オーストラリア
イギリスによるタスマニア島(ヴァン・ディーメンズ・ランド)植民地化に伴い、先住民パラワ(タスマニア・アボリジニ)が組織的殺戮と強制移住によって「ほぼ絶滅」した事件。1803年の入植開始時に推計3,000〜7,000人いたタスマニア先住民は、入植者による襲撃、疫病、狩猟場の破壊、1830年のジョージ・アーサー総督による「ブラック・ライン」作戦(島民を人間鎖で駆り立てる大規模掃討)を経て激減。生き残った約200人はフリンダーズ島に強制移住させられ、劣悪な環境下でさらに減少した。「純血最後のタスマニア人」とされるトゥルガニニが1876年に死亡したことで、純粋な民族集団としては消滅した(混血の子孫は現存し、パラワとしてのアイデンティティを再構築している)。19世紀の植民地主義が「先住民を絶滅させた」最も明確な事例として、後のジェノサイド概念形成に大きな影響を与えた。