中世

アルシングの成立(世界最古級の議会)

🇮🇸アイスランド

930年頃、アイスランド各地の首長(ゴジ)と自由民の代表がシンクヴェトリル(「議会の平原」の意)に集まり、全島規模の集会アルシングが開かれた。アルシングは毎年夏に2週間ほど開かれ、法の宣告と改正、係争の裁定、有力者どうしの交渉や婚姻の取り決めまでを担う場となった。法典が文字に記される以前は、「法のスピーカー(ロッグソグマズル)」が3年かけて全条文を暗誦し、法岩(ロッグベルグ)から読み上げることで共有された。王も常設の行政機構も持たず、首長層の合議と慣習法によって秩序を保つこの体制は「アイスランド自由国」と呼ばれ、内乱を経て1262〜64年にノルウェー王への服属が決まるまで続いた。アルシングはその後も司法の場として存続し、1800年にいったん廃止されたのち1845年にレイキャヴィークで再興され、現在のアイスランド議会へと連なっている。世界最古級の議会の一つに数えられ、開催地シンクヴェトリルは2004年に世界遺産に登録された。

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