近現代
モブツのクーデタとザイール時代の始まり
🇨🇩コンゴ民主共和国
1965年11月24日、コンゴ国軍参謀総長ジョゼフ=デジレ・モブツが二度目のクーデタによって全権を掌握し、大統領に就任した。1960年の独立以降続いた中央政界の分裂とカタンガ分離をめぐる混乱に一応の終止符が打たれた一方、以後32年に及ぶ長期の個人支配が始まった。モブツは1967年に人民革命運動(MPR)を唯一の政党とする一党制を敷き、1966年には首都レオポルドヴィルをキンシャサへ、1971年には国名をザイール共和国へ改称した。ヨーロッパ由来の地名・人名を改める「真正性回帰(オタンティシテ)」政策を掲げ、自身も1972年にモブツ・セセ・セコと改名している。1967年には旧ベルギー系鉱山会社を国有化してジェカミンを設立し、銅・コバルトなど豊富な鉱物資源を国家の収入源とした。冷戦下で反共の立場をとったため、アメリカやフランス、ベルギーなど西側諸国から長く支持を受けたが、1970年代後半以降は銅価格の下落と累積債務、行政の腐敗により経済は著しく悪化した。