近現代
第二次エチオピア戦争 ― イタリアの侵攻と占領
🇪🇹エチオピア
1935年10月3日、ムッソリーニ政権下のイタリアがエチオピアに侵攻して始まった戦争。イタリア軍は航空機・機械化部隊に加えて毒ガスも用い、1936年5月に首都アディスアベバを占領した。ムッソリーニは既存の植民地エリトリア・ソマリランドと併せて「イタリア領東アフリカ」の成立を宣言した。皇帝ハイレ・セラシエ1世は国外に脱出し、同年6月にジュネーヴの国際連盟総会で侵略を訴えたが、連盟がイタリアに課した経済制裁は石油禁輸を含まず実効性を欠いた。集団安全保障の限界を示した事件として知られる。1941年、第二次世界大戦の東アフリカ戦線でイギリス軍とエチオピアの抵抗勢力がイタリア軍を駆逐し、ハイレ・セラシエ1世は帝位に復帰した。