近現代
関東大震災における朝鮮人虐殺
🇯🇵日本
関東大震災直後の社会混乱の中、「朝鮮人が井戸に毒を入れた」「暴動を起こしている」といった根拠のない流言が新聞報道や警察経由で拡散し、各地に結成された自警団や一部の軍・警察によって朝鮮人・中国人・日本人社会主義者らが組織的に殺害された事件。内務省警保局の公式記録では朝鮮人犠牲者231人とされるが、同時代の司法省・朝鮮総督府資料および独立調査団の推計では実数は6,000人超とされる。政府は戒厳令を発令する一方で流言の訂正を徹底せず、また亀戸事件(労働運動家10人の憲兵による殺害)、甘粕事件(無政府主義者・大杉栄一家殺害)も同時期に発生した。戦後、国会・司法で公式な事実認定は不十分なままで、近年も関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式典をめぐる政治的論争が続いている。災害時の流言が暴力に直結した典型例として研究されている。