近世
桜田門外の変 ― 井伊直弼暗殺
🇯🇵日本
1860年3月24日(万延元年3月3日)雪の朝、江戸城桜田門外で水戸藩脱藩浪士17名と薩摩藩士1名(有村次左衛門)が、登城途中の大老井伊直弼の駕籠を襲撃し暗殺した事件。安政の大獄で水戸藩主徳川斉昭を永蟄居処分とし、戊午の密勅を弾圧したことへの報復だった。短銃による初弾命中で警備が混乱し、白兵戦の末に薩摩藩士有村が井伊の首級を挙げた。現職の幕府最高位閣僚(大老)が江戸城門前で白昼公然と暗殺された衝撃は計り知れず、「幕府権威の失墜」を国内外に示した。以後、幕府は強硬路線を取れなくなり、公武合体(和宮降嫁)路線へ転換するが、これがさらに尊攘派の反発を招いて文久年間のテロ連鎖(坂下門外の変、寺田屋事件など)の起点となった。