中世

ジャンヌ・ダルクのオルレアン解放

🇫🇷フランス

百年戦争の末期、イングランドとブルゴーニュ派に押されたフランス王太子シャルルの勢力は劣勢に立たされ、ロワール川の要衝オルレアンは1428年10月からイングランド軍に包囲されていた。ロレーヌ地方ドンレミの農民の娘ジャンヌ・ダルクは「神の声」を聞いたと語って王太子のもとへ向かい、シノン城での面会を経て軍への同行を認められた。1429年4月末にオルレアンへ入城した彼女が加わったフランス軍は攻勢に転じ、5月8日にイングランド軍は包囲を解いて撤退した。この勝利はフランス側の士気を大きく回復させ、6月のパテーの戦いでの勝利を経て、7月17日には歴代フランス王の伝統にのっとりランス大聖堂でシャルル7世の戴冠式が行われ、王位の正統性が内外に示された。ジャンヌは翌1430年5月にコンピエーニュでブルゴーニュ派に捕らえられてイングランド側へ引き渡され、1431年5月30日、ルーアンの教会裁判で異端と断罪されて火刑に処された。1456年には教皇庁による再審で判決が破棄されて名誉が回復され、1920年にカトリック教会の聖人に列せられた。オルレアン解放は百年戦争の戦局を転換させた出来事であり、ジャンヌはのちにフランスの国民的象徴として語り継がれるようになった。

🌍 同時代の世界

🤖 AIが選んだ関連コンテンツ