近現代
三月事件・十月事件 ― 陸軍クーデター未遂
🇯🇵日本
昭和初期の陸軍内部で、桜会(橋本欣五郎中佐らを中心とする中堅将校の秘密結社)が計画した2件のクーデター未遂事件。1931年3月の三月事件では、大川周明ら民間右翼と連携し、議会を群衆デモで包囲して宇垣一成陸相を首班とする軍事政権を樹立する計画だったが、宇垣自身の翻意で中止された。同年10月の十月事件(錦旗革命事件)は、満州事変直後の高揚を背景に、荒木貞夫を首班に据え首相以下閣僚の一斉殺害と軍政樹立を計画したが、事前に発覚し未遂に終わった。両事件とも関係者への処分は謹慎・異動など極めて軽微で、陸軍中枢が青年将校の暴発に寛大だったことが、翌年の血盟団事件・五・一五事件、さらには1936年の二・二六事件へと連なる軍部テロの温床を作った。