近現代1732年 〜 1799年
ジョージ・ワシントン
別名: ワシントン
アメリカ合衆国の初代大統領(在任1789〜1797年)。1732年、イギリス領ヴァージニア植民地のウェストモアランド郡に農園主の子として生まれ、若くして測量士として働いたのち民兵の士官となった。フレンチ・インディアン戦争(1754〜63年)ではヴァージニア連隊を率いて従軍し、戦後は農園経営とヴァージニア植民地議会の議員を務めた。本国の課税政策への反発が高まるなか大陸会議の代表に選ばれ、1775年に大陸軍総司令官に任命された。装備も訓練も乏しい軍を率いて長期戦を戦い抜き、1776年末のトレントンの戦いやヴァレー・フォージでの越冬を経て、1781年のヨークタウンの戦いでフランス軍と協力してイギリス軍を降伏させ、1783年のパリ条約による独立の承認につなげた。戦後は軍を解いて私人に戻ったが、1787年の憲法制定会議では議長を務め、1789年に選挙人の全会一致で初代大統領に選出された。在任中は財務長官ハミルトンの財政政策のもとで連邦の信用を確立し、1793年の中立宣言でヨーロッパの戦争への不介入を打ち出す一方、閣内ではハミルトンとジェファソンの対立が深まった。2期8年で退任し、1796年の告別の辞では党派的対立と恒久的な同盟への深入りを戒めた。この退任の判断は、のちに大統領の任期を2期までとする慣例となり、1951年の憲法修正第22条として明文化された。自らも多数の奴隷を所有していたが、遺言で死後の解放を定めた。1799年、ヴァージニアのマウントヴァーノンで死去。「建国の父」と称され、首都ワシントンD.C.やワシントン州の名は彼にちなむ。