近世
アルカセル・キビールの戦い(三人の王の戦い)
🇲🇦モロッコ
1578年8月4日、モロッコ北部のクサル・エル=ケビール(アルカセル・キビール)近郊、ワーディー・アル=マハーザン付近で、ポルトガル王セバスティアン1世の遠征軍とサアド朝のスルタン、アブドゥルマリクの軍が衝突した。セバスティアンは、王位を追われた前スルタンのムタワッキルを支援する名目で大軍を渡海させたが大敗し、自身も戦死した。アブドゥルマリクは戦闘のさなかに病没し、ムタワッキルも敗走中に川で溺死したため、3人の君主が同じ日に落命したことから「三人の王の戦い」と呼ばれる。ポルトガルは貴族層に大きな損害を受け、嗣子のない王位をめぐって継承危機に陥り、1580年にスペイン王フェリペ2世が王位を継いで同君連合が成立した。モロッコでは戦後にアフマド・マンスールが即位し、サアド朝は最盛期を迎えた。