中世1501年 〜 1668年
村正
別名: 千子村正・むらまさ・妖刀村正
室町時代後期から伊勢国桑名(現・三重県)で活躍した刀工、およびその名跡と作刀の総称。千子(せんご)派の祖とされ、初代以降「村正」の名は数代にわたり継承された。切れ味の鋭い実用刀として戦国武将に重んじられたが、徳川家康の周辺で不幸が相次いだという逸話から、江戸時代には『徳川家に祟る妖刀』とする伝説が広まった。これは後世に形づくられた俗説とされ、実際の村正は良質な刀工として広く流通していた。歌舞伎や講談を通じて『妖刀村正』の像が定着し、現在も創作作品にしばしば登場する。